ソムリエ資格試験とは?試験の概要と、その対策を探ろう

ワインに関する知識やスキルを仕事に生かしたい方、ワインをより深く楽しみたい方にとって、ソムリエ資格取得は目標の一つではないでしょうか。本記事では、ソムリエ・ワインエキスパート資格試験を受験される方に向けて、2023年度の試験概要と、勉強方法のポイントをお伝えします。

そもそもソムリエとは、どんな人?

ソムリエとは、レストランやホテルなどで、ワインに関する仕事に携わるスタッフのことです。ソムリエは、ワインに関する知識をもとに接客をするだけでなく、ワインの仕入れや適切な温度管理など、さまざまな仕事を担当します。ワインに関する専門家として、お客様とのやり取りから運営まで幅広く活躍する仕事です。

ソムリエという言葉には、職業としての意味と、資格としての意味があります。ソムリエの仕事には資格がなくても就くことができますが、一流レストランなど一部の飲食店でソムリエをする際は、資格を持っていることが前提とされる場合があります。ワインの本場であるフランスやイタリアでは、ソムリエは国家資格の一つとして認められています。

現代のソムリエという職業は、18世紀のフランス革命以降に定着したといわれています。それまでのフランスの宮廷内では、食事やワインに携わる人々を「sommelier」と呼んでいました。フランス革命によって王政が崩壊し、働く場所を失った「sommelier」たちは自分たちでレストランなどを開くようになりました。そこで働く人を「ソムリエ」と呼ぶようになったのです。

ソムリエ資格は、自信と信頼を与えてくれる

ソムリエ資格試験に合格するためには、さまざまな産地のワインについて理解する必要があります。フランス、イタリアといった代表的な産地だけでなく、南米やアフリカなど、世界中の幅広い地域で生産されるワインの特徴を知ることで、お客様からのどんな質問や要望にも応えることができます。ていねいな説明はワインや食事の価値を高め、お客様からの信頼にもつながるでしょう。

ソムリエとしての細やかで正確な知識があれば、どんな場面でも自信を持って接客をすることができます。食事に合うワインや、お客様の好みに合うワインなどをスムーズに提案できれば、仕事のやりがいや楽しさをより実感することができるはずです。

また、ソムリエ認定バッジを付けたスタッフがいることは、お店の信頼やブランディングにもつながります。個人としてもお店全体としても、ソムリエの知識とスキルは財産になるのです。

実務経験を問わず取得できる「ワインエキスパート」とは

日本ソムリエ協会(J.S.A.)の認定資格には、ソムリエのほかに「ワインエキスパート」があります。ソムリエは、飲食店などにおける実務経験が3年以上の方が対象ですが、ワインエキスパートは満20歳以上の方であれば誰でも受験できます。ソムリエとして働き始めたばかりの方や、一般のワイン愛好家の方などにおすすめです。

ソムリエの試験との違いは、第三次試験の「論述・サービス実技」がない点です。試験内容はほぼソムリエと共通であり、ソムリエ同等の資格として認められています。

ソムリエ資格試験の内容は?

日本でソムリエ資格試験を行っているのは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)と全日本ソムリエ連盟(ANSA)の2つの民間団体です。本記事では、より歴史が古く認知度が高い、日本ソムリエ協会(J.S.A.)の試験についてお伝えします。

■受験資格

  • 満20歳以上
  • ソムリエ…酒類を取り扱う職務を通算3年以上経験している方。開催年度の基準日(8月31日)においても従事し、月90時間以上勤務している方
  • ワインエキスパート…国籍、職種・経験不問

*日付は2024年度の試験のものです。
■受付期間・出願

  • 2024年3月1日(水)10:00 ~7月12日(金)17:59まで

■試験日(ソムリエ・ワインエキスパートは同日実施)

[第一次試験]2024年7月20日(土)~8月31日(土)
[第二次試験]2024年10月7日(月)
[第三次試験]2024年11月18日(月)

■試験内容

[第一次試験]〈ソムリエ・ワインエキスパート共通〉
 CBT試験(70分):2024年度日本ソムリエ協会教本より出題

[第二次試験]
 ①〈ソムリエ・ワインエキスパート共通〉テイスティング試験(40分)
 ②〈ソムリエのみ〉論述試験(20分)(三次試験の内容として審査されます)

[第三次試験]
 〈ソムリエのみ〉サービス実技試験:ワインの開栓およびデカンタージュ

より合格に近づく!勉強方法のポイント

ソムリエ資格の試験では、ワインの産地や気候、歴史、製造方法、管理方法や実務にかかわることなど、幅広い内容から出題されます。また、テイスティングやサービスなど、実技試験も含まれます。

近年では、ソムリエ資格試験の受験者数は年に2000人以上、合格率は40%前後です。やや難易度の高い資格試験といえるでしょう。ソムリエの実務経験がある方でも、合格のためには膨大な知識と正しいスキルを改めて習得する必要があります。

合格に近づくためには、どのように試験対策を進めたら良いのでしょうか。勉強方法のポイントをご紹介します。

ポイント① 最低200時間は必要?学習計画はしっかりと

ソムリエ試験の出題範囲はかなり広く、その中から毎年違った問題が出題されます。すべての出題範囲を学習するには、200〜300時間が必要だといわれています。1日1時間勉強したとしても、半年以上の期間が必要です。

働いている方にとって、毎日1時間を勉強時間として確保することは、なかなか難しいのではないでしょうか。効率の良い学習方法を取り入れつつ、現実的なスケジュールを立てておくことがポイントです。

ポイント② 過去問題をくり返し解く

膨大な出題内容を効率的に学ぶためには、さまざまな過去問題に挑戦することがおすすめです。問題に取り組みながら、より実践的なスタイルで知識を得ることができます。自分の理解度をチェックし、苦手なところはテキストに戻って復習すれば、より知識が定着します。また、出題形式にも慣れることができ、当日までの不安も軽減されます。

いくつかのワインスクールでは、過去問題に取り組むカリキュラムが用意されている場合があります。スクール選びの基準の一つとして、確認してみると良いでしょう。

アッカワインスクールは、ソムリエ資格取得をサポートするオンライン型ワインスクールです

アッカワインスクールは、イタリアワインと野菜 アッカグループ(神楽坂アッカ、高円寺アッカ、中野アッカ、恵比寿アッカ)が運営するオンライン型ワインスクール です。

本講座では、日本ソムリエ協会が提供する「ソムリエ呼称資格」「ワインエキスパート呼称資格」双方の資格試験の対策に対応しています。いずれの資格においても必要とされる第一次試験対策を、動画教材を中心に手厚くサポートいたします。第二次試験以降に必要なカリキュラムもご用意しています。

本講座運営アッカ従業員合格実績は2021年度、2022年度、2023年度 合格率100% です。2024年1月時点で、当社従業員のうち、社員10人全員がJSAソムリエを保有しています。

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